東京湾アクアラインについて
東京湾アクアラインについて
About the Tokyo Wan Aqua-Line Expressway
東京湾アクアラインは、東京湾の中央部を横断し、神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ延長約15.1kmの有料道路です。
- 【事業概要】
- 道路名:東京湾アクアライン
路線名:一般国道409号
区間:川崎市川崎区浮島から木更津市中島まで
道路延長:15.1㎞
車線数:4車線
設計速度:80km/h
総事業費:約1兆4,400億円
開通日:1997(平成9)年12月18日
開通年度は、土地収用法に基づく手続きによる用地取得等が速やかに完了する場合の予定
2018年12月時点
(出典:国土交通省HPより)
世界最大規模の海洋土木工事
東京湾アクアラインは、調査に約20年、建設に約10年を要し、1997年12月18日に開通しました。
その建設は、設計から施工まで当時の最先端の技術とノウハウを集結し、数多くの新技術・新工法が開発・実用化され、「土木のアポロ計画」とも呼ばれました。また、海底の軟弱地盤、風や潮または地震等の自然条件、東京湾内の船舶の航行、環境保全など多くの困難を乗り越えて完成しました。
海底トンネル(アクアトンネル)の工事
橋りょう(アクアブリッジ)の架設工事
東京湾アクアラインの構造
東京湾アクアラインは、日本初となる海上の休憩施設「海ほたる」をはさみ、川崎側約10kmが海底トンネル(アクアトンネル)、木更津側約5kmが橋りょう(アクアブリッジ)です。
さらに、海底トンネルの中央部には、トンネル換気施設を有する人工島「風の塔」があり、川崎側のトンネル入口部には、ピラミッド型をした浮島換気所があります。
また、木更津側に料金所があります。
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- ①浮島換気所
- 浮島地区との調和、視野性を考慮して、大規模な四角錐のピラミッド型としています。東京湾アクアライン川崎側のシンボリックな建物です。
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- ②トンネル部
- 船舶が頻繁に航行する川崎側は、約10kmの海底トンネルとなっています。最も深いところは海面下約60mです。また、トンネルの直径は13.9mで、広い路肩や車道床版下通路など、万全の防災システムを構築しています。
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- シールドマシン
- トンネルの掘進には口径14.14mの巨大シールドマシンを開発しました。上下線2本のトンネルを浮島取付部立坑から2基、風の塔(川崎人工島)立坑から4基、海ほたる(木更津人工島)立坑から2基のシールドマシンで掘進し、立坑間のほぼ中央で地中接合しました。
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- ③風の塔(川崎人工島)
- 群青色と白のストライプが印象的な、換気のための人工島です。航行船舶からの視認性に優れた造形デザインとなっています。
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- ④海ほたる(木更津人工島)
- 道路がトンネルから橋に移り変わるために造られた島です。レストラン、売店などの休憩施設、駐車場、管理施設を配置したパーキングエリアとなっています。
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- ⑤橋りょう部
- 海とのハーモニーを重視し、滑らかで連続性のある形状としています。橋桁や橋脚にもカーブをとりいれ、優しさを表現しています。
開通後の効果など
神奈川県の京浜地区と千葉県の房総地区との間の移動は、 従来は、東京湾沿いをほぼ半周しなければなりませんでしたが、東京湾アクアラインの開通により、移動時間が大きく短縮されました。
例えば、羽田空港から木更津JCTへ走行した場合では、湾岸線ルートと東京湾アクアラインを利用するルートでは、走行距離で約60km、所要時間で約45分の短縮となります。
さらに、災害時等において、複数ルートの選択が可能になるなど首都圏の高速道路ネットワークの機能強化を図る重要な役割を担っています。
羽田空港~木更津JCTの所要時間の比較
<木更津JCT~羽田空港の走行経路>
- ○湾岸線ルート
- 木更津JCT~宮野木JCT~空港中央IC
- ○アクアルート
- 木更津JCT~川崎浮島JCT~空港中央IC
東京湾アクアラインは、首都圏において、地域の交流を促進する役割を果たしています。東京湾アクアラインの開通効果を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
https://www.e-nexco.co.jp/activity/agreeable/detail_08c.html
東京湾アクアラインの裏側を探検してみよう!
多くの方々に、東京湾アクアラインの事業をより身近に、より深く知っていただくことを目的として、「海底トンネルに潜入! 東京湾アクアライン裏側探検」を開催しています。普段は立ち入れない海底トンネル内に潜入するなど、アクアラインの裏側を見学することができます。
NEXCO東日本および東京湾横断道路株式会社では、政府が「明日の日本を支える観光ビジョン」(2016(平成28)年3月30日)に基づき推進する「魅力ある公的施設・インフラの大胆な公開・開放」の一環として、東京湾アクアラインの公開に取り組んでいます。
- 関連情報
- 明日の日本を支える観光ビジョン構想会議